ローマは疑いもなくバロック様式の街でしょう。
フィレンツェのルネッサンスと並びローマではバロックという時代が開花しました。
ベルニーニとボッロミーニという良きライバルがそれぞれの知恵と技術を競い合い17世紀から18世紀にかけてローマは今のような美しい街になったのです。
例えば旧ローマ大学の学生用チャペルの螺旋状のクーポラなどを目の当たりにするときあなたはまるで催眠術にかかったような衝動を覚えるでしょう。
バロックはその後、イタリア南部各地や外国にも広まり残念ながら多くはそのテクニックばかりを追い求めたけばけばしいだけのものになっていきましたがローマには本物の時代のバロックが息づいているのです。