ゲットと呼ばれるユダヤ人がかつて隔離されていた地域を中心に回ります。
昔のゲットは1888年に衛生上良くないという理由で壊されましたが今でも多くのユダヤ人たちが昔ゲットがあった場所に住んでいます。もちろんローマらしい佇まいを好むユダヤ人以外の人たちも居住していますが。
ここに住まないユダヤ人たちもこの場所とはいろんな関わりを持って足を運びます。
シナゴークというユダヤ教寺院があり、コシェルという彼らの食事に欠かせない食材や生活用品を買いに来たり、子どもたちはここの学校に通います。
厳しい宗教上の制限のもとに作られる彼らの料理は材料の新鮮さなどからみても信頼できる食事と言っていいでしょう。
アーティチョークのユダヤ風という「カルチョーフィ・アッラ・ジュディア」などはローマ料理として世界に知られていますがその名の通り彼らの料理なのです。
このユダヤ人街から1000年以上の歴史を誇る橋を通過してティベリナ島を越えるとローマ帝国時代にユダヤ人たちが住んでいたトラステベレ、またアヴェンティーノの丘に登るとかつてのユダヤ人墓地、今ではローマ市のバラ園となっているところもご覧いただけます。
このアヴェンティーノの丘からはパラティーノの丘やチルコ・マッシモが眼前に広がりますし、ここまできたならぜひ「鍵の穴」(どんなところかは見てのお楽しみ)も見ていただきたいものです。
シナゴークやユダヤ博物館への入場は専用ガイドとともに。ご希望がある場合はそこでのツアー終了を考慮します。もしくは時間的に逆の順序で。